しばたスマイル歯科・小児歯科・矯正歯科クリニック

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▲子供と大人の矯正歯科治療の違い

【子どもの矯正歯科治療について】

矯正歯科治療は成長・発育期に行うのがよいとされています。しかし、幼児の場合は治療自体が困難な場合もあり、ある程度分別のつく年齢からが好ましいといえます。 その意味で小学生から中学生に治療開始することが多いです。適切な治療開始時期は様々な要因に左右され、患者さんによって違います。前歯が生えかわる小学校低学年を目安に一度歯ならびとかみ合わせを診せていただき、子供の矯正歯科治療が必要かどうかのチェックを受けることをお勧めします。


乳歯列時の治療(~6歳)

この時期の矯正歯科治療は異常を未然に防ぐことが主な目的となります。治療が必要な例としては、
・虫歯による乳歯の早期脱落
・指しゃぶりや口呼吸などの歯並びに影響する習癖
・受け口
などが挙げられます。これらが認められる場合は早期の治療が必要です。


歯の生えかわる時期(混合歯列期)の治療(6歳~10代前半)【Ⅰ期治療】

お子様の場合、矯正治療を開始するのに適した時期は症状によって異なりますが、だいたい永久歯が生え始める6~7歳で予防的に矯正治療を始める事があります。この時期に行う矯正歯科治療を『Ⅰ期治療』と呼びます。Ⅰ期治療の目的は、主に下記の4つです。

1.口腔習癖の除去: 指しゃぶり、口呼吸など、歯並びに悪影響を及ぼす癖をなおし、不正咬合の発現および増悪を防止します。
2.顎骨成長のコントロール: 上下の顎の骨の骨格的なバランスを整えます。
3.永久歯萌出の管理: 歯の生えかわりを管理し、永久歯が正しく生えてくるようにコントロールします。
4.機能的障害の除去: 顎の骨の成長や歯の萌出を邪魔するような原因を取り除きます。
その後、永久歯が生えそろってから、大人の矯正歯科治療(Ⅱ期治療)に移行していきます。症例によっては成長が終了するまで待つ必要があります。


永久歯が生えそろってからの治療(10代後半~成人)【Ⅱ期治療】

永久歯が生えそろってからの矯正歯科治療を『Ⅱ期治療』と呼びます。
歯を動かす動的治療と動かした歯を安定させるために行う保定治療の二段階に分かれます。 動的治療期間においては、すべての永久歯にマルチブラケットと呼ばれる装置を装着し、個々の歯を3次元的に動かしながら、歯並びやかみ合わせをなおします。症例によっては抜歯が必要な場合があります。月に一度程度の来院間隔で治療期間は1~3年程度かかります。


保定治療は保定装置と呼ばれる矯正装置を用いて行います。この治療を怠ると、元の悪い不正咬合の状態に戻ろうとする後戻りが生じてしまいます。2~3か月に一度の来院間隔で治療期間は動的治療に要した期間と同じくらいです。

【大人の矯正歯科治療について】
成長期でなくても矯正歯科治療は行えます。50代、60代でも歯ぐきや歯の周りの骨が健康であれば矯正歯科治療は可能です。近年では中・高年の方々も矯正歯科治療を行うことが増えてきているようです。ただし、むし歯の治療を行った歯が多かったり、歯槽膿漏が進んでいたりと様々な治療上の制約も考えられるため、一度ご相談ください。